早いもので「佩刀百景」シリーズも、
今回で30回の節目を迎える事に相成りました。
今回は我が部の成長株F君(二段)が、そろそろ真剣を購入したい意向を聞いていた中、
たまたま小生の剣友Y教士七段から、手放しても良い刀の打診がありました。
「渡りに船」的で話を伺うと、刃渡り2尺5寸1分の長寸の「古刀」でした。
しかも鎌倉期の太刀!!!!
反り3㎝の元反りで、恐ろし位の反りと、恐ろしい位に身幅が細く、
樋が無い・・・・
小生でも後退りしたくなる代物・・・・・
思わず笑い(背筋に悪寒)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無理するなとF君に忠告すると、以外にも購入意欲満々で、購入の運びと相成りました。
「Y工房」と異名を取る程の細工技巧者、柄巻き等の工作はお手の物!!
鍔や金物はコツコツ収集したコレクションの中からチョイス!
最上の仕上がりに相成りました。
古刀を携えて稽古2回目、目の色の変わりました。
正に真剣そのもの!!
小生も恐る恐る扱ってみると、以外にもこの反りが刀の操作を助けてくれ、
抜刀・納刀・抜き付け・抜き打ちがスムーズに出来、扱いやすい事この上無し!!
思えば本来の「太刀」は馬上での片手で操作し薙ぎ払う武器。
彼には樋無しの大反り、しかも古刀(太刀)では荷が重すぎと思いましたが、
またと無い貴重な経験を積む切っ掛けになると推測致します。
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